仙台塩釜港について

仙台塩釜港の概略

仙台塩釜港は仙台湾に位置し、仙台港区、塩釜港区、石巻港区、松島港区からなり、2012年に国際拠点港湾の指定を受けています。
仙台塩釜港は東北地方政治、経済、文化の中心である仙台市を背後圏に擁しており、特に経済においては東北において国内外の物流の拠点として機能しています。


仙台塩釜港仙台港区船舶安全利用基準

港区と高砂コンテナターミナル

仙台港区

コンテナターミナルを持つ仙台港区は地域全体の物流を支える主要インフラとなっております。国際コンテナ定期航路ばかりでなく国内主要港を結ぶフィーダー航路も多く全体の航路は拡大基調にあります。

また、宮城県、岩手県には自動車産業が分厚く集積されており、仙台塩釜港は完成車輸送、部品供給の一大拠点として機能しており、完成車の年間の輸送台数は30万台を超えております。

塩釜港区

天然の良港である塩釜港区は昔から漁港としても栄え、水産加工の原材料の輸送拠点として機能するとともに、石油関連、バルク貨物の誘致を進めており仙台港区との機能分散を進めております。また、海上保安庁の巡視船「ざおう」をはじめとする7隻の母港でもあります。

石巻港区

背後地に紙・パルプ関連、木材・合板関連、飼料関連産業が集積しており、これらの原材料の輸入拠点港区としての機能を有しています。また最近は大型クルーズ船の寄港により、受け入れ態勢も進み宮城県への観光の出入り口としての役割も担っております。

松島港区

日本三景の松島観光の玄関口として定期観光船が多数運行されており、観光資源を活かした観光拠点港区としての役割を果たしています。また、クルーズ船の寄港する仙台、石巻港区及び松島への旅客定期船を持つ塩釜港区との連携が期待されています。

高砂コンテナターミナル

仙台港区に1996年に本格的な運用を開始したコンテナターミナルで、現在、開設している定期国際航路は中国、韓国、ロシア向けに10航路、国際フィーダー航路が6航路、週10便が就航しております。

コンテナの取扱量は年々増加しており、2019年の取り扱いは29万TEUで今後も増加を予測しております。この需要に対応するためにコンテナターミナル内の整備、ガントリークレーン等の増備、延伸が予定されております。

港のビジネスサポート

国際貿易港である仙台塩釜港は入港船の数も多く、船舶へのサービス、物流の支援等に携わる多くの企業が集積しており、あらゆる皆様のビジネスのご要望をサポート致します。
船舶に対する水先案内、タグボート、給水綱取り、船舶代理店、港湾荷役、コンテナヤードでの取り扱いなどの港の基本的なオペレーションに関わるサポートや国際・国内輸送に関連する、フォワーディング、通関、配送、倉庫保管、ロジスティクス、鉄道輸送等のサービスを高品質で提供いたします。

仙台塩釜港振興会には103社の会員が加盟しており、数多くの企業が港のビジネスをサポートすることが可能です。

港のビジネスサポートに関するお問い合わせは振興会事務局までご連絡願います。

仙台塩釜港の歴史

旧石器時代(2万年前)から既に現在の仙台塩釜港の地域には人々が住み始めたといわれ、奈良時代になって港の原型が始まると伝えられています。1600年の関ヶ原の戦いの後に伊達政宗が仙台(千代)を城下町に定めたことにより港の整備が急速に進み、四代藩主の伊達綱村による運河の建設、防風林の設置などで港の機能を強化しています。1871年に明治政府の廃藩置県により仙台藩は仙台県となり、1889年に市制施行により仙台市が誕生しましたが、当時の人口はわずか86000人となっています。仙台市はその後市町村合併により1999年に人口は100万を超えております。

伊達政宗の街作りは飢饉に備えるために梅、栗、柿など植えることを奨励し次第に屋敷林となり、寺社仏閣に広がったといわれ街全体が緑に覆われていることから ”杜の都”と称されましたが、第二次世界大戦での空爆によりこれらの木々は焼き尽くされました。

1964年に仙台塩釜港は新産業都市「仙台湾地区」の指定を受け、臨海型工業の開発拠点として1967年に堀込港湾の建設が開始され1971年に開港となっています。一方で仙台臨海鉄道が開設され港にある石油基地及びビール工場に接続されています。また、1973年にはプライベート及び公共バース、フェリーターミナルの建設が決定され公共施設としての港が出来上がってゆくことになります。1996年には高砂コンテナターミナルが供用を開始し、その翌年には北米航路が開設されています。また、横浜、東京港を結ぶフィーダー航路も開始され東北での国際港として注目されることになります。

2001年に仙台塩釜港は特定重要港湾へと昇格し、2011年に港湾法の改正により国際拠点港湾に変更となりました。その翌年の2012年に仙台塩釜港は港区を変更し、仙台港区、塩釜港区、松島港区、石巻港区の4つの港区を持つ港となり今日に至ります。

開港からの歩み

  • 1882明治
    15年
    明治15年塩釜港修築工事(浚渫埋立)起工
  • 1916大正
    5年
    第一期築港工事起工
  • 1933昭和
    8年
    第一期工事完了(3000tバースx3,1000tバースx3)
  • 1964昭和
    39年
    新産業都市「仙台湾地区」の指定を受ける
  • 1967昭和
    42年
    塩釜港湾区域に仙台港が編入され新港の工事開始
  • 1971昭和
    46年
    新港の開港及び臨海鉄道開通
  • 1990平成
    2年
    国際フィーダーコンテナ航路開設(東京ー仙台)
  • 1995平成
    7年
    東南アジア向けコンテナ定期航路開設
  • 1997平成
    9年
    北米西岸向けコンテナ定期航路開設
  • 2000平成
    12年
    韓国向けコンテナ定期航路開設
  • 2001平成
    13年
    特定重要港湾に昇格し仙台塩釜港に改称
  • 2002平成
    14年
    中国・韓国向けコンテナ定期航路開設
  • 2011平成
    23年
    東日本大震災発生
  • 2012平成
    24年
    仙台塩釜港、石巻港、松島港が統合
  • 2020令和
    2年
    高砂コンテナターミナル拡張・供用開始

ウォーターフロントに行こう

仙台塩釜港のウオーターフロントには色々な発見があります。
コンテナヤードを見ながらサーフィンが出来るのは日本ではここだけ。
港の周りは数多くの楽しみがあります。
公園あり、ショッピングモールあり、レストランあり、水族館もあります。
またビール工場での生ビールは格別です。
足を延ばして塩釜港区に行けば、伊達家ゆかりの塩竈神社、観光船遊覧船発着のマリンゲート塩釜、
そして塩竈港が誇るネタのいい鮨屋が軒を連ねます。

仙台塩釜港振興会について

会長メッセージ

仙台塩釜港は、2011年に4つの港区(仙台、塩釜、松島、石巻)に拡大され国際拠点港湾となりました。この国際拠点港湾は15都道府県18港で構成され、仙台塩釜港は東北地方のみならず、将来に渡り世界を繋ぐ重要なゲートウェイとして、機能して行かなければなりません。

そのためには「安全な港」、「環境に順応した港」、「使い勝手の良い港」を目指し整備していく必要があります。また、港を起点に立地されている各企業におかれましても、その港湾機能をより良く利活用して頂き、更なるご発展を切に願うばかりです。

       

仙台塩釜港(全港区)の港湾機能の向上、充実を図るため、関係する皆様のご支援・ご協力を賜りたく、宜しくお願い申し上げます。

仙台塩釜港振興会 会長高城祟充

       

仙台塩釜港振興会 会長高城祟充

                   

仙台塩釜港振興会の概要

2001年に国の特定重要港湾に指定され、名称も仙台塩釜港と変更となり名実ともに一つの港となったものの、港区ごとに仙台港整備運営協議会と塩釜港振興会が別々活動をしていました。活動内容が重複することから統合によって効率的な運営を行うほうが適切と判断され、2006年7月に塩釜振興会を解散し仙台港整備運営協議会に統合の上、会の名称を仙台塩釜港振興会と改称しています。

仙台塩釜港は2011年に国が定める国際拠点港湾に指定されて4つの港区(仙台、塩釜、松島、石巻)に拡大し活動内容も広がり会員は104社に及び大きな組織となっています。

国や自治体と協調しながら、必要なインフラの整備、安全の確保、港の利用促進に積極的に参画しています。

事業活動

  1. 01.仙台塩釜港の利用促進を
    図るために必要な調査研究
  2. 02.関係機関、団体並びに
    会員相互間の連絡協調
  3. 03.港湾施設の整備運営に関する事業
    その他、目的達成に必要な事業
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